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neon.

広告をつくってる25歳女。ポロっと書きたくなるもんなんです。

消えなくてよかった



消えたい、と思ったことが何度もあった。


死にたいじゃなくて、みんなが心配もせず、忘れ去られて、しゅって私がいなくなる状態。

私も、みんなも辛くない。


注射の針ですら嫌なほど痛いことや苦しい事は嫌いだから、しゅって消えちゃえばいいのにと思っていた。


大人は、辛いことがあっても逃げる自由がたくさんある。

子供は、学校と親と友達だけが世界だった。


楽しい世界を感じたことがあまりなくて、1人で食べるご飯も、1人で見るテレビもつまらなかった。

転校ばかりしていて、地元もないし友達なんてすぐ関わらなくなるものだと思っていた。

いじめられたりもしたけど、今思えば可愛いもの。でも当時はきつかった。笑


まわりは、大人を見て大人になることを学ぶ。私は、見るものが無かった。将来なんてよくわからなかった。いつも私はものを大事にしようとしても、いつのまにか環境が変わってしまうから「もう好きにしてくれ」と思っていた。

全てが受身だったし、どうでもよかった。


早くに与えられたインターネットで、頭ばかりが変に早熟して、性格はどんどん屈折していく。


さみしい、さみしいってずっと思っていたけど、ふゆは手がかからなくていい子だねと笑われてしまっては、いい子でいる他なかった。


でも、今思えば「これ食べておいてね」と用意するご飯も「おやつを買いな」と渡すお金も女手一つでは大変だっただろうと思う。


大人になったからこそ大変さがわかり、自分も変われた。

大人になり、親になるまでわからないなんて本当に皮肉だ。

でも、幼い時期にずっと1人では孤独だった。存在することが苦痛だった。消えたかった。


突然、自我が芽生えた瞬間に気持ちが追いつかなくて戸惑った。

すべてが憎くてたまらなくなってしまった。そんな自分も嫌いで消えたかった。


とにかく惰性で思春期を乗り切って、自由に使えるお金を手にしてからやっといろんな人が生きてることを知った。

好きにしていいんだ、と思ってからはやりたいことや好きなことが沢山見つかった。


学校が嫌いだった。

足並みを揃えることも、目標なくとりあえず勉強をすることも、絆を分かち合うことも、嫌いだった。

海外に行ったことのない先生から教わる変な英語も、みんなで結束して頑張る運動会も大嫌いだった。


だから、私に見返りをくれる仕事は好きだ。対価をくれる。

お金を稼ぐという目標がある。

仕事をすることには意味がある。


ただ学ばされることが嫌いだった。

極端だけど、英語を学ぶなら私は海外にいける保証がなければ納得しなかった。

今後、何かに役立つという漠然とした言葉がダメだった。

今思えばもったいないと思うけど、すべてに理由がないと気持ちが悪かった。


何か約束してもらえないと、こちらも守ることが出来なかった。

失うかもしれないものを信じられなかった。


意味もなく頑張れなかった。


親や環境を何度も恨んだ。


でも、今は私は大人になった。

自由がいっぱい。学生が良かったなんていう人の気持ちがあんまりわからない。


「親の呪縛から逃れられない。他力本願。人の際にする」ついついやってしまいがちだけど、親も人間だ。割り切って忘れた方がいいことがいっぱいある。

感謝したいところも今となってはある。子供の頃、沢山恨んだから疲れちゃったよ。


だから、いい年こいて「親が」「あの時」と言っている人はあまり好きじゃない。

もう、自由なんだから。


消えなくてよかった。

家族が増えた。大人になれてよかった。自分で選択することを知ることが出来た。世界が広いことも知った。


自分は、悲劇のヒロインなんかじゃない。悲しまなくていいんだと思った。うまくいかない事はたくさんあるけど、先が見えない孤独を抱えて未来が期待出来ない人生じゃない。


消えなくてよかった。

いっぱい泣いておいて良かった。